ヤマボウシの剪定時期と失敗しないコツ|失敗を防ぐには?

ヤマボウシの木

ヤマボウシは、庭木の中でもシンボルツリーとして人気ですよね。
初夏には白い花が咲き、秋には赤い実がなるのがかわいいですよね。

そんなヤマボウシは剪定しないで放っておくと、縦にも横にも成長して樹形が乱れてしまいます。

管理人みどり

剪定が必要だと分かってはいても「難しそう」と二の足を踏んでいる人はいませんか?


この記事では、ヤマボウシの剪定の時期、方法、コツなどを詳しくご紹介します。

我が家にもヤマボウシがあって失敗を防ぐために色々と調べたので実体験からのアドバイスもお伝えしますね。
この記事を読んでお庭のヤマボウシをお手入れの参考にしていただければと思います。

目次

ヤマボウシの剪定の基本の考え方

ヤマボウシの剪定は、不要な枝を落としてスッキリさせる「透かし剪定」が基本の剪定の考え方です。
透かし剪定では、木漏れ日がさすように、内側に空間ができるように剪定していきます。

管理人みどり

簡単に言うと、方向違いに伸びて重なっている枝をバランスを見ながら切り落とします

剪定の種類

ヤマボウシの剪定では、「強剪定」と「軽剪定」の2種類の剪定を覚えておきましょう。

  • 強剪定

    幹の高さや幅を調整するなど樹形を整えるために、大きな枝や幹を切ることもある大掛かりな剪定
    ヤマボウシは間違えて切り詰め過ぎてしまうと樹形が戻るのに時間がかかります。注意!
  • 軽剪定

    枯れ枝や不要な枝を取り除く程度の剪定
    大木でない限り、軽剪定は初心者でもできますよ^^

剪定の頻度

ヤマボウシの剪定の頻度としては、樹形を整えるための「強剪定」を年に一回行って、あとは枯れ枝や不要な細い枝を切り落とす「軽剪定」を適宜行うのがおすすめです。

具体的に剪定の時期をお伝えしますね。

ヤマボウシの剪定時期

ヤマボウシのおすすめの剪定時期は、11月から2月頃までです。地域によっては3月くらいまでは大丈夫かなと思います。簡単にいうと、葉を落とした後の冬がベストタイミングです。

管理人みどり

我が家も11月にヤマボウシの剪定を行いました。

年1回で済ませるなら11月から2月に強剪定

「剪定は年一回だけにしたい」という方は、11月から2月頃に行うといいですよ。
「強剪定」もこの時期に行います。

ちなみに、ヤマボウシは5月から7月頃に花が咲きます。


花を楽しみたい場合には春から夏には剪定は向きません。

また、秋にはかわいい赤い実をつけます。

ヤマボウシの赤い実

花と実を楽しむことを考えると、結果として冬の時期が一番おすすめということになります。

冬の剪定は、葉が落ちた後なのでごみ処理が簡単というメリットもありますよ。

「強剪定」は、なぜ冬に行うの?

「強剪定」を冬に行う理由ですが、ヤマボウシの負担を最小限に抑えるためです。

冬の時期は、ヤマボウシの休眠期で幹に栄養を蓄えています。そのため、冬場なら太い枝を切ったりしてもダメージをおさえることができるのです。

「軽剪定」は通年で可能

ヤマボウシの「軽剪定」は時期を選ばずに一年中行っても大丈夫です。
枝などを見つけたら時期に関わらず取り除きましょう。

管理人みどり

ちなみに、私は夏の暑い時期とは熱中症の予防で、また、梅雨の時期は枝の切り口に雑菌の繁殖するのが気になるので避けていますよ~

ヤマボウシの剪定のコツ

それでは、ヤマボウシの剪定の仕方をステップ形式で分かりやすくご紹介します。

STEP
樹形の完成形を決める

ヤマボウシの剪定をはじめる前に「こんな形に仕上げよう」という完成形を決めてください。

はなちゃん

なんとなく始めないのが大事なのね!

STEP
【軽剪定】枯れ枝や不要な枝をカットする

剪定に慣れていない方の場合は、まず枯れ枝があれば切ってしまうのをおすすめします。

管理人みどり

枯れ枝が減るだけでもスッキリします


次に不要な枝を切っていきます。
切る枝は、以下の説明を参考にしてください。

どこを切る?

  • 徒長枝:太い枝から上に伸びる枝
  • 下り枝:太い枝から下に向かい伸びる枝
  • ひこばえ:幹の根元から生えている枝
  • 車枝:1か所から車輪のように複数出ている枝
    など

細かく覚えなくても「樹形を乱すような方向に生えている枝」と考えれば大丈夫です。

木漏れ日が差すようになるのが理想の樹形なので、結果として枝が重なり合っている密集しているところを切ることになります。

剪定に慣れていない方は、時々遠くから全体を眺めてながら剪定するといいですよ。

STEP
【強剪定】太い枝をカットして樹形を整える

ヤマボウシの高さを抑えたり、剪定でコンパクトに育てたい場合には「軽剪定」を行った後に「強剪定」を行います。

太めの枝を切る場合には、完成の樹形をイメージして切る枝を決めます。
一気に切り詰めると樹形が崩れてしまうことがあるので慎重に行いましょう。

高さをおさえるには?

ヤマボウシの高さをおさえるためは、手入れ自分でできる例えば2~3mの位置で主幹を切り落として「芯止め」をします。

管理人みどり

この「芯止め」を樹形を保ちながらするのが難しいんですよね~

ちなみに、我が家のヤマボウシは大きく育てしまったので、自分で主幹を切るのができなくてプロにお願いした経緯があります。

高さを抑えて育てたいなら、芯止めは幹がまだ若いうちに「芯止め」して高さを決めてしまうのがおすすめです。


私個人的には、簡単にできる「軽剪定」は適度に自分で行いますが、「強剪定」はプロにお願いしています。
脚立に乗って太い枝を切り落とすのはちょっと大変なのと、私には芯止めで幹を切るのができませんでした。

庭師さんにもよりますが、1本単位で剪定をお願いできるところもありますよ。

ヤマボウシの剪定方法についてよくある質問

ヤマボウシの剪定方法について、よくある質問とその回答をご紹介ておきますね!

ヤマボウシを大きくしない方法はありますか?

ヤマボウシは剪定をして樹形を整えることでコンパクトに育てることができます。高さを抑えるには、11月から2月頃に「芯止め」という剪定を行います。

高さを抑える場合には、幹が若いうちに「芯止め」をして高さを決めて樹形を整えていきましょう。

ヤマボウシの花が咲かないのはなぜですか?

ヤマボウシは日向をヤマボウシの花が咲かない場合、もしかしたら剪定の際に花芽が付いた枝をすべて落としてしまっているのかもしれません。

ヤマボウシの花芽は、冬にも枝先についています。花芽を残して剪定をするようにしましょう。

この記事のまとめ

この記事では、ヤマボウシの剪定について、時期、方法、コツなどについてご紹介しました。また、よくある質問にもお答えしました。
ヤマボウシの剪定のおすすめの時期は、11月から2月です。冬の間に樹形を整える「強剪定」をしたあとには、軽い剪定で通年メンテナンスを行うことができます。初めて剪定をしようとしている方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。

目次